北原新之助|Shinnosuke Kitahara

弱視の世界から
音楽という光を届ける声楽家

Profile
1990年1月8日生まれ。網膜色素変性症による弱視。白杖/白杖なし歩行も可能。香川県高松市出身。武蔵野音楽大学 音楽学部 声楽科卒業。専門はドイツ歌曲。14歳から声楽を学び、バリトン歌手として数々のコンサートに出演する。2015年、25歳の時に「ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業」に選出され、ウィーン音楽院声楽科(Vienna Konservatorium)に留学。2016年からは講演家・モデルとしてさらに活動の幅を広げている。

●取得資格:
高等学校教諭一種免許状(音楽)
中学校教諭一種免許状(音楽)
欧州評議会(Council of Europe)認定CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)ドイツ語(A2・初級レベル)

●語学:
英語(日常会話程度)
ドイツ語(日常会話程度)

●プロフィール詳細:
歌を始めたのは、小学校5年生の時、音楽の先生に「上手だから朝の音楽の時間にみんなの前で歌ってみたら?」と推薦され、300人の生徒の前で歌ったのがきっかけ。緊張の中、歌い終わった際に受けた拍手が自分の心を突き抜け、「自分にはこれしかない」と確信を得る。

13歳からピアノ、14歳から本格的に声楽を学び、ボーイソプラノとしてステージに立つ。中学校3年間は吹奏楽部でチューバを演奏。筑波大学附属 視覚特別支援学校 高等部音楽科、専攻科音楽科を経て、2010年に武蔵野音楽大学 音楽学部 声楽科に入学。専門はドイツ歌曲、パートはバリトン。在学中から数々のコンサートに出演する。
大学卒業後は、クラシックからポピュラーまで幅広いジャンルのコンサートに出演。また、都内の介護施設で音楽ワークショップの講師としても携わる。

2015年、25歳の時に「ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業」第35期生に選ばれ、ウィーン音楽院声楽科(Vienna Konservatorium)に留学。さらにはドイツやオーストリアを拠点に、欧州各国の福祉支援や教育環境について学んだ。2016年からは海外留学経験に関する講演活動も開始。

2018年「Co-Co Lifeタレント部」に参画。さらなる活動の幅を広げている。
見え方は両目ともに0.1ほどで、視野狭窄があり、トイレットペーパーの芯を覗いたくらいの狭い範囲でしか見えない。また夜盲があり、薄暗い場所では全体が見えづらく、暗い場所では全く見えない。その場合は、白杖を使ったり、人による手引きが必要。
趣味はランチの食べ歩きと、雑貨屋巡り、旅行。

●こんな風に活動したい
2015年、ダスキン株式会社の「ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業」の第35期生として、欧州にて約1年間海外研修にいき、欧州の福祉支援や教育環境について学んできました。そのときに訪れたイギリスにある施設「RNIB(英国王立盲人協会)」が理想として掲げている言葉にとても感銘を受けたのです。

「障害者が健常者と<変わらない権利>、
 <変わらない自由>、<変わらない責任>、
 <変わらない生活>……
 これらを享受することのできる世界を創ることである」

現在の日本では、障がい者を見世物のようにメディアに登場させ、「お涙ちょうだい」のような扱いをすることもあります。あれは果たして障がい者も健常者も「平等である」と言えるのか、僕はとても疑問に感じています。障がい者の可能性を広げたい、イメージを変えたい。その想いでタレント部に所属しています。
また現在、障がいのある芸術家の活動や演奏の場は”少ない”のが現状です。歌、ギター、演劇などジャンル問わず、視覚・聴覚・肢体不自由などさまざまな障がいをもつ芸術家やアーティストが集まる活動の場=「ココライブ Co-Co Live」を実現させるのが夢です。

いち音楽家として、音楽の持つ力、歌の力で社会の人々に「喜び」「怒り」「哀しみ」「楽しさ」を伝えられる人間になりたいです。

Work
2007年
・第57回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール「ヘレン・ケラー賞」受賞
・第61回全日本学生音楽コンクール 東京大会・高校の部入選 全国大会へ進出

2015年
・「ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業」第35期生に選ばれ、約1年間ヨーロッパへ留学

2017年
・ASEANコミュニティブラインドフォーラム 青年フォーラムにて日本の視覚障害者の音楽教育について講演(タイ・バンコクにて)
・吉祥寺コレクション ファションブランド「Tenbo(テンボ)」のファッションショーにモデルとして参加

2018年
・「Co-Co Lifeタレント部」参画